喘息診断のピットフォール

ステップビヨンドレジデント 第2巻より

・喘鳴の音の大きさと重症度は比例しない。
・急に悪化した喘息は薬剤(アスピリンなど)や食事の関与している疑いがある。
・β2刺激薬が効果のない喘息は、他の疾患(気胸、肺炎、心不全、肺血栓塞栓症など)を有している可能性あり。
睡眠障害は実は喘息である可能性あり。
・呼吸不全の評価に血液ガスをとりたがる⇒多くは血液ガスは不要
・薬の作用を考えずに治療する⇒薬は慢性の維持のためのコントロール薬群と、急性の症状改善のためのリリーバー群に大別される。薬効と役割を覚えておく必要あり。
・β2刺激薬の使い過ぎはダウンレギュレーションのため効かなくなってくる。
ステロイドの早期短期療法でβ2刺激薬のレギュレーションも期待できる。
・ピークフローを侮って行わない⇒単独では意味をなさないが、非常に有用な情報。治療効果を判定できる。

 プレドニン20㎎をお守り替わりに持っていてもらいます。喘息は夜、なのが特徴。