7時間待ちのインフルエンザ診療
正月休み中にインフルエンザが多かったので、当番病院では最長7時間待ち程度だったそうです。
当然、若くて体力のある人しか受診できません。(実際に、年配者は少ない)
ちなみに、インフルエンザ抗原検査の感度は6-7割程度。 発症早期はより感度が低い。
タミフルなどの抗インフルエンザ薬は、増殖期である48時間以内に内服しないと意味がない。この薬は日本以外であまり使用されていない。
私が研修医の頃は、検査キットも抗インフルエンザ薬もなかったので、適当に診断して風邪薬を処方していた。
昔はロキソニンを解熱剤で出すのが一般的だったが、インフルエンザ脳症(ライ症候群)が問題になり、カロナールが推奨されるようになった。
解熱剤で熱を下げるのが治療だと思っている患者さんも多いが、単なる症状緩和である。
若くて体力のある人は、自分で様子観察(呼吸状態のチェックや、熱型、熱のピークの推移)するすべを身に着けてほしい。
ほとんどが無駄な医療だろう。