ダウントンアビー・・・シビルの出産(子癇とマグネシウム)

英国ドラマダウントンアビーを最初から見ています。

自由奔放な3女シビルは妊娠中毒症でなくなります。
妊娠に立ち会ったかかりつけ医とハーベイストリートの有名産科医の意見が激しく対立し、結局かかりつけのドクターの見解が正しかったことになります。 有名専門医の意見を採用した屋敷の主は妻から責められて・・・。

実際に子癇(けいれん)がおこってしまうと、この時代は何の手立てもなかったようです。医師らは、見守る家族から「何とかしてくれ」と頼まれますが、「始まってしまったらもう手のうちようがない」とおろおろしたあげく、眼を背けるばかり。

 

現代では、硫酸マグネシウムの静脈注射が行われるようです。
ネット上には妊婦のマグネシウムの予防内服が有効との記事もありました。
一般的な日本人のマグネシウム摂取量を考えると、合理的な予防方法だと思います。途上国での死亡率が高いようなので、栄養学的な原因が考えやすいと思います。

 

以下ウィキペディアより

子癇(しかん、ラテン語: Eclampsia)とは周産期に妊婦または褥婦が異常な高血圧と共に痙攣または意識喪失、視野障害を起こした状態である。分娩前にも分娩中にも産褥期にも起こりうる。

疫学
妊娠高血圧症候群患者の約1%にみられる。妊娠子癇が50%、分娩子癇と産褥子癇が50%程度である。先進国においては、分娩全体の0.05%に起こる。貧困層あるいは発展途上国ではさらに高い。子癇発作は未治療で放置すれば反復しやすい(重責発作)。反復することにより脳浮腫をきたし、致死的となる。途上国に於いては子癇による死亡率は高い。