無症候性高尿酸血症への安易な薬物療法はNG(日経メディイカルより)

フェブリクは、米FDAより「アロプリノールよりも死亡リスクが高い」との警告が出された。(2019年)

「血清尿酸値が高いから」という理由だけで安易に尿酸降下薬を処方する根拠はない時代になっている。

フェブキソスタット(フェブリク)は、日本国内で70%超のシェアを誇っている。安全で使いやすい薬というイメージでシェアが拡大した。

当院でも使っていたが、警告がでてから、患者さんに断って、アロプリノールへ切り替えた。

 

無症候性高尿酸血症への安易な薬物療法はNG

「従来薬に比べて安全で使いやすいイメージのフェブキソスタットが登場してから、無症候性高尿酸血症にもより気軽に尿酸降下療法が行われるようになった印象がある」――。こう語られる尿酸生成阻害薬フェブキソスタットについて、米食品医薬品局(FDA)は2019年2月、「アロプリノールよりも死亡リスクが高い」と結論し警告を発した。臨床薬理の専門家は、「無症候性高尿酸血症に対する薬物治療の必要性を再考する時期が来ている」と警鐘を鳴らしている。

腎障害合併:腎障害を有する高尿酸血症の患者に対し、腎機能低下を抑制する目的で尿酸降下薬を用いることを条件付きで推奨する(エビデンスb)