ベテラン英国人医師・・・糖尿病患者に希望を!「もはや糖尿病は慢性で破滅的な病気ではないのだ。」

 

英国人医師(一般医、開業医) David Unwinのインタビューです。多くの若い医師に見てほしい。

自分が長期間行ってきた診療を見つめなおし、方向転換できる心の強さが素晴らしいと思う。年をとるほどに方向転換は難しい。

 

1986年から2012年にかけての25年間、Dr Unwinはイギリスの糖尿病診療ガイドラインに従う普通の医師だった。医師になった頃の希望(金銭的なものではなく、仕事そのものに対する輝き)はとっくの昔に失われていた。糖尿病患者に対し、良いと思える医療を提供できないことに失望していた。55歳となり引退を考え始めていた。

引退を考えていた頃、妻は「引退する前に、もうひとつ何か医学で価値あることに取り組んだら」と勧めてくれた。そのころ糖質制限の有効性を知り、患者とのグループワークなどに参加するようになった。糖質制限を理解し、これこそが自分の残りの人生でやりたいことだ!と妻に話した。 妻は、「やってみれば。何が問題なの?」と尋ねた。「お金にならないんだよ」と答えた。(診療報酬はガイドラインに従って払われる仕組みであったため、ガイドラインに従うことは経済的合理性も高かった。)

「ただでやればよい」と月曜日の夜にボランティアで活動を始めた。

 

2012年当時「糖質制限は危険とまでは言えないが、変な話」だった。医師や栄養士は「そんな食事方法をしたり、薬をやめれば、大変危険だ」と著しく改善した患者達を非難していた。

 

現在は毎回良くなる患者をみる喜びにあふれている。医師を引退することなど考えられない。(この仕事の中毒になっている!!)

糖尿病のみならず、肥満、脂肪肝、高血圧、中性脂肪、皮膚の状態、全身状態(健康度)が劇的に改善する。

「患者が糖質制限を好まない」という医師もいる。そのような医師は(自分の25年の経験を振り返っても)、はっきりと2つの選択枝があることを示していない。

糖質制限を開始してから、医師と患者は協力して治療にあたれるようになった。これも大きな変化である。