薬剤性パーキンソニズムについて
原因薬剤
・向精神薬(抗精神病薬、抗うつ薬)
・消化性潰瘍薬(ラニチジン、スルピリド)
・制吐薬(メトクロプラミド、ドンペリドン)
コメント:スルピリド(ドグマチール)はさすがに有名だと思う。 他の先生から引き継いだ場合、向精神薬は中止してよいのかどうか迷う。
カルシウム拮抗薬(アムロジピン)でも報告があるらしい。
薬剤性パーキンソニズムでは休薬後も症状の改善に数か月を要することがあるので、患者が薬剤性パーキンソニズムか否かを診断するためには、しばらく経過を見る必要がある。(八ヶ岳診療日記より)
実際のところ、多剤処方を受けている患者さんが多く複雑すぎる。勉強しても、一般的でないとすぐに忘れてしまう。
処方数が少ないほど、副作用に気づかれやすい。
薬は必要最低限がよいと思う。できればないほうがよい。まず薬の副作用の可能性を考えることが必要だと思う。
「鑑別診断では、いつも心に薬と結核を」 (八ヶ岳診療日記より)