めまいについて

ジェネラリスト診療が上手になる本 より

1.めまいを①回転性めまい、②前失神、③平衡感覚障害、④心因性の4つのカテゴリーに分類する。

2.脳卒中を除外するために脳幹・小脳症状に注目する。特に糖尿病、高血圧、脂質異常症を持つもの、高齢者、喫煙者に注意する。

3.BPPV(良性発作性めまい症)に詳しくなる。

4.耳鳴り、難聴を伴うめまいは耳鼻咽喉科へコンサルトする。

 

もちろん眼振は大切な所見ですが、中枢性めまい(特に脳卒中)を除外することに重点を起きます。まずバイタルサインは必ずチェックすべきです。高血圧が持続する例では脳卒中を疑います。次に神経学的所見は意識レベル、構音障害、瞳孔、眼球運動、眼振、バレー兆候、小脳症状、歩行の状態をチェックします。

脳梗塞を見逃さないために、複視、感覚障害(温痛覚低下など)、カーテン兆候、舌の偏位、水の飲み込みなどに注目する。