腹部の視診

上記引用

腹部の視診のコツはなんだろう。最も重要なのは、「視診をするのだ!」と意識することだと思う。「見ていないようで見ている」とは筆者が大好きな某ロックバンドの曲名ではあるが、実際のところ、「見ているようで見ていない」ことが多いように思う。後から指摘されて、「あれっ!?」と思うことは非常に多いし、良くみれば「確かにね」となることは多い。もちろん、これは視診に限らないのだが。

 

視診でわかる疾患として、本稿でもとり上げた腸閉塞に関連した手術痕や蠕動視認、ヘルニアなどの所見以外にも、皮疹やぼうりゅう部位、静脈怒張、拍動、皮下出血などがあり、疾患診断の一助になる。腹部診察の順番は「視→聴→打→触」である。聴診や打診を行う前に、まずはじっくりと観察し、自分が病歴から想定している疾患に見合う所見がないか確認することが重要である。

 

そしてやはり重要なのは、「それらの所見を見に行くのだ!」という心構えである。所見ハンターになるために、日々これ研鑽である。