腎結石・・・ティアニーのパールより

「腎結石の既往のあるどんな患者にも、結石を回収するように言っておきなさい。代謝的生検に相当する」

ほとんどの腎結石はシュウ酸カルシウムを組成としますが、他にもいくつかのタイプがあり、それが基礎にある病態生理を知る鍵となります。したがって、容易に行える結石分析は、どんな結石の構成においても必須の精密検査になるのです。結石の排石を経験した人の臨床像は忘れがたいものです。特徴的な放散を伴った激烈な痛みを引き起こすさまは、臨床においてしばしば遭遇します。

※ 腎結石の患者は痛みのため、安楽になれる体位を見つけられず、たえず動いています。これは内臓痛のひとつの特徴です。一方、開腹を要する急性腹症の患者は特徴的な外観を呈し、静かにベッドに横になっています。これは体制痛の特徴です

 これまで腎結石の成分分析を提出したことがありません。検査センターで可能なのでやってみようと思います。「たかが石」と思うのでなく、メカニズムを考えるべきなのですね。
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