「肉を食って何が悪いのか」

 

非常に刺激的なタイトルのこの本の著者は大村 大次郎です。
以前に「税金を払うやつはバカ」など何冊か、税務や相続に関する本を読んだことがあり、勉強になりました。
元国税調査官で、世の中(特に金の動き)をよく知っている人物が書いた「現代の宗教」と「ブッダの教え」の本です。
結果的に現代仏教・キリスト教への痛烈な批判になっています。(もちろん賛否があると思いますが)

タイトルどおり、知的に刺激的な本です。

 

 本書は「初期仏典」をひもといて、仏教の真実に迫るという目的を持っています。
ブッダというのは、現在はすっかり神格化されていますが、在世当時は、そんなに偉ぶった人ではなかったそうです。
そして、弟子や周りの人達も、ブッダのことを聖人とか、神様のような扱いはせず、普通に接していたようなのです。
ブッダや弟子たちは、これといった修行などは行わず、ただ精舎とよばれる宿舎のような場所で、のんびり暮らしていました。彼らは托鉢をして、日々の糧を得ていたわけですが、その托鉢も当番制であり、ブッダ自身も行っていたそうです。そういうことが、初期の仏典には書き残されているのです。
また、ブッダというのは、難解で厳しいことなどはいわず、誰にでもわかる言葉で、誰にでもできることしか言わなかったようです
そういう歴史的な事実を拾いつつ、学者さんや僧侶には見えてこない「先入観のないブッダの人物像」を描いていきたいというのが本書の趣旨です。