網膜中心動脈閉塞症・・・ティアニーのパールより

「眼科救急で最も重要である。これはただちに治療されなくてはならない。さもなければ患側の眼は永久に視力を失う」

網膜中心動脈が、血栓、血管炎、塞栓性プラークのいずれかによって閉塞してしまったときには、患者の視力を救える時間はとても限られています。前房穿刺、眼球マッサージ、マスクを使った二酸化炭素吸入(血管拡張を目的とする)などの手技は試みられる価値があります。血栓溶解療法についてはいまだ論争がなされています。中心かに明るいチェリー・レッドスポットを伴った蒼白な網膜が特徴的です。

 
眼科が診る病気なので、あまり急性期にみる機会がありません。
大学病院勤務の時に、多発性骨髄腫に伴う過粘ちょう症候群(hyperviscocity syndrom)に伴う網膜中心動脈閉塞症の患者さんがおられました。
多発性骨髄腫は、腫瘍性に形質細胞が増殖し、増殖した形質細胞が大量に免疫グロブリンを産生します。
結果的に、血液の粘ちょう度が上昇してしまう病態です。