習慣が自分をつくる・・・こんなときオスラーより

数年前、「人生はいまいましい出来事の繰り返しだ」と印刷されたクリスマスカードが出回ったことがあった。これをもう少し上品な言葉で言い直すと、「人生は習慣である」、すなわち、人生は無意識のうちになかば習慣化した行為の連続したもの、といえるであろう。この偉大な心理は、精神的なもの、肉体的なものを問わず、あらゆる行動の基盤となるもので、卓越した道徳は習慣より生まれる、とするアリストテレスの教えの中心思想をなすものである。

「要するに、ある行動の習慣はいずれも同種の行動から生まれる。そこでわれわれのなすべきことは、これらの特定の行動に、ある性格を付与してやることである。」

アリストテレスがそんなことを言った人とは知りませんでした。よい習慣を身につければ、すばらしく道徳的になれる、ということでしょうか。

同じ患者でも、医師の”習慣”によって、診療の内容は大きく変わってくる。問診・診察をほとんどせず、検査・治療を優先した診療の習慣は、その考察がなされないまま、高CRP血症に対して抗菌薬が使われたり、高腫瘍マーカー血症にたいしてさらに検査漬けにしたりという、負のスパイラルに陥りがちである

医師としてどのような道に進むにせよ、その道で、「どのような習慣を身につけるか」をしっかりと見極め、一人前になった後でも、その習慣に自信を持てるかどうかが大切なのである。