第2の理想・・・・こんなときオスラーより

第2の理想は、力の及ぶ限り、同僚や自分がケアする患者に、黄金律(己の欲するところを人に施せ)を実行することである。

「己の欲するところを人に施せ」という一言こそ、オスラーの言う、医療における黄金律である。しかし、オスラーが生きた100年以上前には、高齢者・寝たきり患者は、今のように長く生きることはできなかったはずである。われわれの時代における、「己の欲するところ」とは、どのように解釈するとよいだろうか?

 

医療は、「病気を見つけ、病気を治すもの」だけではない。患者・家族にとって「幸せ」とは何か、医療行為が「幸せ」に寄与するもとを考えることこそ、今の医療人に必要な感覚ではないだろうか。何も考えずに、故障した部品を修理したり取り替えたりといった医療を行うと、病気は治ったものの、患者は不幸になってしまうことがある。病歴聴取が難しい患者、無関心の家族でも、ヒューマンドラマを汲み取ろうと努力すること患者により添いながら、その人にとっての”ベスト”を考えてゆくことこそが、医療の醍醐味ではないだろうか。

充分なコミュニュケーションがスタート地点だと思いますが、難しい現実もあると思います。医療者側としては、時間が取れなかったり、説明が伝わりくかったり、信頼関係が築けなかったり・・・。(現代医学に懐疑的な人々の数はけして少なくない。)