笑顔・・・こんなときオスラーより

諸君を支えてくれるものは、退屈とも思える日常診療の中に、人生における真実の詩を読み取る力である。その詩は、愛と喜び、悲しみと苦しみに生きる平凡な男や素朴で苦労にやつれた女達、ごく普通の人々から生まれたものである。

(中略)

陽気さと適度のユーモア、そよ風のような快活さ、ローエルの言う心が「南を向いている性質」は、医学における基礎研究・臨床を問わず、大いに役立つものである。陰気で気難しい気質を持つ多くの人達が、様々な苦しい試練のさ中にあて、絶えず機嫌よく毎日を過すことは難しい。だが、渋面で患者を回診するのは、許しがたい誤った行為である。                         ウィリアム・オスラー

 

医療ほどさまざまなバックグラウンドを持つ人々との良好な人間関係が求められる業種はない。自分の感情を上手くコントロールして向き合わなければならない。藤沼康樹先生によれば、雑談の仕方を「傾聴、おどろく、面白がる、という手法で”鍛える”ことが大切だ」という。確かにスナックのホステスはじっくりと客の言葉に耳を傾け、「わー社長さん、すごい。それ面白いわねー」と、最高のコミュニケーション術をたくみに操っている。

猿は「毛づくろい」をすることでストレスを解消しているといわれるが、女性同士の雑談も、実は高度に発達した「毛づくろい」であり、友達の輪を広げるのに大切との指摘がある。

「ガールズトークなんて嫌だ」という男性諸君には、笑顔で挨拶することをお勧めしたい。まずは家庭からだ。毎朝、最高の笑顔で、妻に「おはよう」と挨拶する。料理や洋服をほめてもいい。最初は頭が狂ったのかと怪しまれるが、1ヶ月もすれば普通となり、今以上に妻との関係が良くなることは間違いない。職場でも実行できれば、仕事は格段にやりやすくなる。毎日仕事に行くのが楽しくて仕方がなくなるだろう。          山中 克郎

 

山中先生の文章は面白いです。オスラー先生の文章は、ノーブルな感じがしますね。