Never make a positive diagnosis. William Osler

断定的な診断をしてはならない。 ウイリアム・オスラー

診断のバイアスに陥るな! 徳田安春

オスラーは「診断は確率のアートであり、不確実性のサイエンスである」と述べた。すなわち、100%確実な診断というのは、滅多につけられないものなのである。画像診断や検体検査が発達した現在の臨床医学の現場においても、外来診療での診断エラー率は、5-15%程度はあるといわれている。(中略)

アンカリング・バイアスとは、最初に考えた診断に固執することだ。アベイラビリティとは、すぐに思いつく診断に満足することだ。

認知バイアスに陥ったとき、早期閉鎖という状況となる。英語でプレマチュア・クロージャーと呼ばれるものだ。適切な鑑別疾患を考えずに思考停止をしてしまうことで、早熟閉鎖と呼んでもよいだろう。オスラーはこのようなバイアスに陥らないように、医師たちに警告していたのである。

 慎重さの不足と楽観性から、アンカリング・バイアスに陥ったことが何度もあります。
 診断学は、医療者側の心理学でもあるのですね。