最悪の事態に陥ったとき・・・こんなときオスラーより

悲しいことだが、諸君は将来、失望あるいは失敗にみまわれることもあるだろう。もちろん、この職業につきものの心配事や不安を免れることはできない。だが、たとえ最悪の事態に陥っても、勇敢に立ち向かっていただきたい。(中略)闘いが続けられるなら、大いに結構だ。根気強さがあれば勝利は自らのものとなり、夜明けとともに待ち望んだ祝福が訪れるかもしれない。だが、必ずしも祝福が得られるとは限らない。敗北に終わる闘いもあり、諸君の中にはそのような苦しい闘いに耐えねばならない者も出るだろう。その時までに、不幸にめげない明るい平静の心を身につけておくことが望ましい。(中略)

私が諸君に望むことは、沈着さと確信、この2つの約束された祝福の穂を永遠に刈り取っていただきたいということである。そうすれば、これからの厳しい人生を歩んでいく諸君は、苦しい闘いを乗り越えて、この世の中で、あの純粋で、平和で、穏やかで、そのうえ慈悲と立派な行いに満ち、偏愛、偽善のない「叡智の力」をじょじょに身につけてゆくであろう。

この本は、研修医の頃に読みたかったです。
近年、診察時の精神状態が判断ミスにおよぼす影響など、医師の診察時の心の持ち方について、様々な情報があります。
医師の過剰労働の問題もよく報道されていますが、よい診療をするためには、人間らしい生活や心の余裕が必要であることはいうまでも無いと思います。