多発性骨髄腫の見つけ方・・・ティアニー先生のベストパール2より

ティアニー先生のベストパール2より

Myeloma Kidney

試験紙法は免疫グロブリンの軽鎖を認識しない。したがって、検査室からの陰性という結果は腎臓に病変のある骨髄腫を除外しない」

世界中の病院検査室での典型的な検尿は、血尿、濃尿、ビリルビン尿、その他の多くの尿の異常を評価できる試験紙法によって行われています。しかし、アルブミン、正常の免疫グロブリン分子では陽性の結果を示しますが、多発性骨髄腫で頻繁かつ過剰に認められる免疫グロブリン軽鎖は認識されません。したがって、臨床経過が骨髄腫を示唆していたら、評価を継続し、尿の免疫電気泳動を行います

毎日毎日、骨髄腫の治療を行っている血液の医者は、データを見るとピンときます。でも、見たことがなかったら、なかなか難しいと思います。

疑う契機
①高齢者
②腰痛、骨折
③高カルシウム血症・・・・骨が溶けているのに、アルカリフォスファターゼは上昇しない。腎不全や意識障害を来たしうる。
④総蛋白が高く、アルブミンが低い。(T.P.-alb= γグロブリンの量である。)
免疫グロブリン軽鎖の場合は尿へ出て行ってしまうのでこうならない。・・・総蛋白も、アルブミンも低い。
⑤貧血
⑥蛋白尿はあることも、ないこともある。(上のパール参照。ベンスジョーンズ蛋白はテープに反応しない。)
⑦アミロイドーシスが見つかった場合。
LDHの上昇(血液の病気は大抵LDHが上昇する。)

結局のところ、疑ったら免疫電気泳動(尿)を提出すればよいということですね。

 

多発性骨髄腫では期待しない3つのノーがある。発熱なし、アルカリフォスファターゼの上昇なし。脾腫なし。」(パール61)