ユーロは憎しみの製造機

英国のブレックジッドが迫っています。

ホンダがシビックの生産を中止することも含め、ネガティブな報道が多いですね。

「経済的大損害」「時代(グローバリズム)に逆行している」的に言われていると思います。

トッドによると、EU離脱反対なのはエリート層で、EU離脱を望むのは大衆層だそう。(移民と格差社会)

 

以下引用

ーユーロが存亡の危機にあるといわれるが。

塔から転落するようにユーロはつぶれる。1,2年は苦しい時期になるかもしれない。けれども最終的にはどこの国もユーロ消滅でよくなるだろう。2年もすればだれも語らなくなる。

 

ー何が問題なのか。

欧州統合の初めの段階では共通関税の考え方が重視されていた。ところが自由貿易の影響でこれが時代遅れだとされた。大きな違いのある国々をまとめることが期待されていながら、そのための重要な道具立てをうまく使えず、おかしなことになった。

保護主義とは経済的に結びつく人たちが連帯しあう領域を確保すること。それがあって各国の違いは緩和される。自由貿易が土台の欧州建設など宇宙服なしで月面を歩くようなものだ。

国の大小にかかわらず平等であることが欧州の理念だったのに、自由貿易とユーロのせいで不平等や優劣が生じている。ドイツとフランスの間ですら上下関係ができてしまった。

 

ーユーロ崩壊は避けられないのか。

ユーロを救う唯一の道は欧州として保護主義をとることだ。欧州の境界を守ることで、国ごとの違いが緩和され、給料も上がり、内需も増やせるだろう。

 

ーもしユーロが崩壊すれば、欧州そのものもばらばらにならないか。

欧州が消えるようなことはない。欧州の中で戦争が起きるなんてことを言う人はどうかしている。

しかし困ったことに欧州のあちらこちらで今、ドイツへの恨みが高まっている。覇権的な地位にあるのは、他の国々よりも効率的なためで、別にドイツの責任ではない。本当は高齢化が進み隣人達の活力を必要としているのに嫌われ者だ。これはドイツにとっても危険なことっだ。

ユーロがなくなったほうが、人々は、イタリア人はいいやつじゃないかと思うだろうし、ドイツ人はちょっと違うけどもまともな人たちだと気づくだろう。ユーロに縛られた状態のままだと、ドイツを憎むことになる。ユーロは憎しみの製造機になっている。(2011年12月9日)