糖質制限ホントの話・・・糖質制限の進化

 

第1章 じつは珍しくない!糖質制限がうまくいかない人

第2章 「糖質制限+オーソモレキュラー療法」とは何か

第3章 いま自分のからだに「何が必要なのか」を知り、補給すべし

第4章 脳神経外科医が栄養指導をするのはなぜか

第5章 流行やブームに流されず、自身に最適な健康法を

 

福岡の石原信一郎先生の書籍です。大変僭越ながら書評を。

 大変読みやすいが、内容は濃く、記述は正確である。(糖質制限+オーソモレキュラー療法)、すなわち、不足している栄養素の補給を考慮した栄養療法を実践している。糖質制限にオーソモレキュラー療法の考え方を導入し、次のステージに進んでいる。糖質制限の失敗例を検証し、その対策を考えている点は、「楽道」の小西伸也先生と同じである。

「はじめに」にあるように、これから糖質制限を始める人の必読書といってよいだろう。

筆者は、脳神経外科の第一線で活躍してきた医師である。メスを置いて栄養療法に取り組むことになった経緯も書かれている。筆者の考えや誠実な人柄が伝わってくる。

Who dares wins!!

(今の日本で行われているような湿潤療法を始めたのは、夏井睦だと私は認識しています。)

 ピックアップ
・食べ物に含まれる糖質は、通常2時間以内に100%体内に吸収される。
・低T3症候群の対応方法・・・高タンパク・高脂質食継続で徐じょに改善するという意見もありますが、まずはいったん糖質を摂る事をすすめます。1日50gの糖質を保てば低T3症候群は起こらないとする研究があります。
・インスリンの自己分泌のない1型糖尿病の人は、極端な糖質制限が成功して、インスリンをどんどん少なくしてしまうと、インスリン作用不足による組織のエネルギー不足から糖尿病性網膜症や糖尿病性ケトアシドーシスをきたしてしまいますので注意が必要です。
・ 適切なこどもの糖質制限では、高タンパク高脂質食によって身長が伸びる子も多いですが、成長不全が疑われる場合は、FT3などを含めた血液検査による栄養状態の確認をおすすめします。

・ナイアシンはアルコールを分解する酵素の働きを助ける。

()について
英国人、米国人、ドイツ人に湿潤療法をしたときに聞いてみましたが、だれも湿潤療法について知りませんでした。欧米で熱傷や傷の治療を受けた人の話も何人か聞きましたが、普通に消毒とガーゼでした。数が少ないですが。