精神疾患の食事法

ORTHOMOLECULAR MEDICINE FOR EVERYONEより

オーソモレキュラーの栄養は、一つの食物の全体で、そして新鮮で、無毒で地産のものが良い。砂糖が添加されてない食品が多くの人々に適切である。個人にあう食品を自由に選ぶことが許容されるべきである。
多くの人が、1つかそれ以上の食物アレルギーで苦しんでいる。環境学者とアレルギー学者との間では、アレルギーという言葉が適切かどうか議論があるが。どうであれ、疑いようもなく、ある種の食品の摂取で病気になる人々は存在する。私(ホッファー)もその一人であり、乳製品で体調が悪くなる。抗ヒスタミン薬が有効であることから、アレルギーという言葉が適切であると私は信じる。食物アレルギーは、食品そのものか、あるいは食品添加物により起こる。いずれの場合も解決されなければならない。

食品アレルギーのタイプにより、対応が異なる。少数の食品のみに対するアレルギーであれば、これらを避ければよい。私は乳製品を避けるのみで、ローテーションダイエットを行う必要はない。ある食品に偏って摂取することで、さらに多くの食品に対してアレルギーを発症する場合があるが、ローテーションダイエットを行うことにより、この危険性を減らすことができる。90%以上の食品アレルギーは可変性である。すなわち、頻繁に食されなければ、少量であれば耐性ができてくる。6ヶ月かそれ以上の絶食が必要である。絶食をすると、最初の数ヶ月はその食品に大変敏感になる。私の場合は牛乳、バター、チーズ、クリームである。10%以下の人々は耐性ができない。

もし多くの食品にアレルギーがあった場合、すべてを除去することは不可能である。この場合の1つの方法は、ローテーションダイエットを行うことである。4日周期、5日周期、それ以上の周期で行う場合がある。ある食品は5日連続で与えられ、耐性が形成される。この方法は、軽度の食物アレルギーには有効だが、重度の食物アレルギーであれば、完全に除去する必要がある。ローテーションダイエットは、脱感作療法に引き続いて行われることがある。脱感作療法は、食物抽出物を用い、検査後に、個人に適切な用量で用いられる。

ローテーションダイエットは患者に負担が大きかったり、上手くいかないこともある。他の方法としてタンパク分解酵素や抗ヒスタミン薬が調査されている。タンパク分解酵素は通常膵臓からの酵素か、パパインなどの植物由来である。この酵素は蛋白質をアミノ酸へ分解する手助けをする作用がある。人体は通常は自然由来のアミノ酸に対してアレルギーを起こさない。しかし、ジペプタイドやポリペプタイド(アミノ酸がつながったもの)に対しては反応を起こす。これらの蛋白質が吸収され、血液中に入り、人体の様々な組織(脳も含む)へ移行する。これが、望まない免疫反応をおこすメカニズムのひとつである。消化の状態を改善させることにより、この有害反応を減らすことができる。消化の状態を改善させるためには、ゆっくり食べる、よくかむ、酸不足の改善、(心理的には)ゆったりとしたフレンドリーな雰囲気の中で食事をすることも良い。

消化酵素は効果がある場合もない場合もある。タンパク質以外の食物に対するアレルギーであったり、酵素が動物由来で、酵素自体にアレルギーをおこすことがあるからである。抗ヒスタミン薬も用いられ、効果的だが体のだるさをおこすことがある。もしうつ症状が食物アレルギーの主体であれば、三環系抗うつ薬が効果がある。私は、少量の抗うつ薬をうつ症状のない患者に用い、食物アレルギーが改善したケースを経験した。三環系抗うつ薬の抗ヒスタミン作用(抗セロトニン作用ではなく)が、おそらく効果を発揮する理由であろう。