分子栄養学による治療、症例集

お勧めです。ご一読を!!

序文

”病気の治療のために通院しているが全く治らない”といわれる人がおられます。そもそも医者は医学部で病気の治し方を習ってきていないので、治し方を知らないのは当然です。治療として行うのは、薬で血圧を下げるなど対症療法のみで完治を目標としていません。現在の医学では先進国には栄養失調がないことが前提となっており、そもそもそのパラダイムが間違っているので病気を治せないのです。

実際は、バランスよく食べている人は全員に「質的な栄養失調」があります。

「質的な栄養失調」とは、糖質過多+タンパク不足+脂肪酸不足+ビタミン不足+ミネラル不足を指し、これが全ての慢性疾患の原因となっていると言えます。

本書では下記の4つの理論に基づいて治療を展開しています。

1)分子栄養学(三石理論)を提唱された物理学者の三石巌先生。

三石先生によると、”日本人の食生活ではタンパク不足があり、これが慢性疾患の原因となっている。DNAには健康な生命体を維持するためのタンパク質のつくり方が書かれている。つまり、タンパク不足では健康な生命体を維持できない。”

三石理論の治療原則は、高タンパク+メガビタミン+スカベンジャー(抗酸化物質)です。

2)オーソモレキュラー理論を提唱した科学者のライナス・ポーリング博士、精神科医のエイブラム・ホッファー博士。

特に、ホッファー博士の提唱した汎不足病(Pandeficiency Disease)、つまり、タンパク不足、必須脂肪酸不足、ビタミン不足、ミネラル不足と全ての栄養素が不足する状態は、自分の提唱する「質的な栄養失調」と同義となります。

3)治療に際しては糖質制限が必要です。

精製糖質過剰摂取はその代謝のためにビタミン、ミネラルが浪費され、ビタミン不足、ミネラル不足を生じます。そもそも糖質過剰摂取を放置していると、肝心のタンパク質が必要量を摂取できません。

4)日本人女性における深刻な鉄不足の治療が必要です。

詳細については著者の前著ーうつ・パニックは鉄不足が原因だったーに記しています。

治療は、高たんぱく・低糖質食+メガビタミン+適切な脂肪酸+適切なミネラル、となります。

この治療によるい、従来治らないとされていた疾患が改善したり、薬を中止できたり、薬を大幅に減らせるようになります。

まず、治療理論を総論として記し、次に各論として疾患毎の症例を提示しています。

平成 30年5月 藤川徳美

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