胆石発作(胆石疝痛)

日本内科学会雑誌 2023年11月号より

胆石や胆泥が胆嚢菅や総胆管に詰まることで胆管炎・胆嚢炎が発症するが、ときとして、一度詰まった胆石や胆泥のつまりが解除されることがある。小さな胆石や胆泥が、乳頭から十二指腸内に排石されたり、胆嚢菅に詰まった胆石が総胆管に排石されたり、胆のう内に戻ったりする状態である。詰まった直後は、胆管や胆嚢の内圧があることから、心窩部を中心に内臓痛が起きるが、つまりが解除されると、数10分~数時間以内に痛みも無くなり、一過性の疝痛発作で終わる。この一連の経過が胆石発作と言われる病態と考えられる。しかし、一度詰まった胆石・胆泥がどのような時に解除されるかは予想できないため、つまりが解除されたことが確認できるまでは(ニアリーイコール痛みがなくなるまでは)、胆石発作と診断はできず、むしろ胆管炎・胆嚢炎の初期と考えておくのがよいだろう。