バゾプレシン分泌低下症
日本内科学会雑誌 2026年4月号より
おわりに
avp分泌低下症は、診断においては、多飲、多尿を呈するavp不応症と原発性多飲症との鑑別が重要となる。また、治療については、低ナトリウム血症にならないような生活を守ることが重要となる。さらにavp分泌低下症を来す原疾患が不明な場合は腫瘍性疾患の可能性に留意し、注意深い経過観察が必要となる。最近、avpとほぼ同じ視床下部領域で産生されるオキシトシンの分泌がavp分泌低下症患者で低下することが報告されている。このため、オキシトシンの分泌低下が、従来のデスモプレシン治療では改善されない社会心理的症状の原因となっていることが示唆され、オキシトシン補充によりavp分泌低下症患者のクロリティオブライフが改善する可能性がある。
Naが135未満なら心因性を強く示唆