TSH不適切分泌症候群(syndrome of inappropriate secretion of TSH:SITSH)
日本内科学会雑誌 2026年6月号より引用
血中甲状腺ホルモン(FT4)が高値にもかかわらず血中TSHは基準値内~軽度高値を示すSITSHを示すのが特徴である。下垂体に異常がない甲状腺疾患を原因とする甲状腺中毒症では、TSHが最も鋭敏な指標となるため甲状腺ホルモンであるFT3やFT4が基準値を超えている超えて上昇している段階ではTSHは0.1未満に完全に抑制された状態となるが、SITSHではこのTSHの完全抑制がみられないことを見落とさないことが重要である。実際、533例の解析では、診断時のFT4はそれぞれ平均2.77±0.66と全例で上昇していたが、TSHの中央値は6.75と必ずしも基準値以上を示していなかった。