クッシング病 診断とアルゴリズム

日本内科学会雑誌 2026年4月号より

クッシング病はクッシング症候群の1型であり、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)産生下垂体腫瘍(腺腫)を原因とする疾患である。高コルチゾール血症により全身に多彩な症候・徴候を呈し、現在においても予後不良な疾患のひとつとされている。近年、外科的治療に加えて薬物療法の選択肢が拡充し、急性期から慢性期に至る診断指針が徐々に整備されつつある。一方で、診断の遅れは筋委縮や骨折などの不可逆的障害を引き起こす可能性があることから、早期診断および適切な治療介入の重要性が改めて認識されている。