腎臓結石とマグネシウムについて・・・(リンとの関係)

先日の講演会 腎臓スペシャリストのお話では、寿命と血清リン濃度が関係しているとのこと。

特に慢性腎臓病では、リン・カルシウム代謝が動脈硬化に関与している(リンの値が高いと動脈に石灰化がおこる)。

すなわち、血清リンが高いと寿命が短くなる

下記によると、リンはマグネシウムを消費させるらしい。

 

2018年1月27日 腎臓結石とマグネシウムについて

再掲
2017年12月29日 腎臓結石について

奇蹟のマグネシウムより

腎臓結石とマグネシウム欠乏は、共通した原因を多数持っている。例えば、糖分・アルコール・シュウ酸・コーヒーの多い食生活である。ある重要な動物実験で示されているが、 果糖を大量に食餌から摂ると、腎臓の石灰化が大幅に増大する。特に食事中のマグネシウム量が低い場合に、これが顕著となる

炭酸飲料中のリン酸は、体内のマグネシウムにも酷い仕打ちをする。骨をすり減らさせては、マグネシウムの備蓄を消耗させるのである。 カルシウムを溶解状態にとどめておいて、カルシウムが凝縮して結晶化するのを防いでいる のも、マグネシウムがもつ数多くの働きの1つである。

脱水症状中にあっても、充分なマグネシウムがあれば、カルシウムは溶解したままでいる。したがって、腎臓結石については、マグネシウムこそが、中軸的な治療方法となる。

カルシウムを溶解させておけるだけのマグネシウムがない場合には、多種多様な石灰化がおきる羽目になる。  具体的に言えば、結石・筋肉痙攣・結合組織炎・線維筋痛症・アテローム性動脈硬化症(動脈の石灰化)などである。
直近の10年間に、480の複合結石が見られた55名の患者に対し、1日200mgの水酸化マグネシウムが投与され、2-4年にわたり追跡されているが、新たに結石ができた患者はわずか8名に過ぎない。マグネシウム投与を受けていない43名の腎臓結石患者のグループでは、直後の4年間に59%に新たに腎臓結石が見られた。さらに古い研究で、酸化マグネシウムとビタミンB6を使った例がある。これによると、149名について結石形成の減少があり、年間平均の結石形成数が1.3個から0.1個へと低下している。