大動脈弁狭窄症の聴診
上記より引用
大動脈弁狭窄症は、硬化した弁を通過するジェット流による収縮期雑音が聴診できます。重症になるにつれて、収縮期雑音は大きくなり、そのピークは収縮後期に移動します。50歳以上では県用心でも50%に収縮期雑音が聴取され、雑音の音色だけでは鑑別が難しいことがあります。聴診ではⅡ音に注意をしましょう。硬化が進行すると、駆出時間が延長し大動脈弁閉鎖のタイミングが遅れるため、正常な呼吸性分裂が消失します。さらに進行するとⅡ音の肺動脈成分は収縮期雑音の中に埋もれ、大動脈弁成分が減弱するためⅡ音が聴取しづらくなります。