成功者になれない恐怖

上記より

現代の典型的なハーバードの学部生は「とくにこれをやりたいという確固たる願いよりも、成功者になれないことへの恐怖に突き動かされている」とクワックは書いた。アイビー・リーグの学生の卒業後の選択は「おもにふたつのルールによって方向づけがなされる。できるかぎり選択の余地を残すこと。先々、標準以上の成果につながる可能性を増やすことだけをする。」投資銀行やコンサルティング会社の採用担当者たちはこの心理を熟知しており、完璧に利用する。仕事は競争が激しく、地位も高いが、応募から入社までのプロセスは均一で予測がつきやすい。採用担当者は学部の3年生に対してこうもいう。もしゴールドマンサックスーあるいはマッキンゼー・&・カンパニー、あるいはほかの同様の会社ーに入っても、ほんとうに何かをえらんでいることにはならない。ただお金を稼いで数年を過ごし、もしかしたらいくらかは世の中のためにもなったあと、将来のどこかの時点で何をしたいか、何になりたいかについてほんとうの決断をすればいい。「ひらかれた市場でどうやって仕事についたらいいかわからない人々、人生のある段階からテストをうけることによって次の段階にー可能な限り最高のものを選びながらー進んできた人々にとって、これはすべてごく自然な流れである。」

 

日本でも同じことがいえると思う。

何をやるべきかわからない、というのも普通のことだと思う。社会経験がないのだから。