なぜ医療現場で怒りが湧きやすい?その理由を徹底解説

日経メディカル誌の記事より

筆者は 濱口裕之 先生 「医療者のためのアンガーマネジメント入門」

職種としての医療機関の特殊性

①ミスが許されない環境

エラーが重大な結果をもたらす

 

②頻繁に求められる緊急対応

余裕のない状況でヒトは怒りをあらわにしやすい

 

③高度かつ複雑な業務内容

航空管制システム、原子力発電所、石油化学プラント、航空母艦などと同じ高信頼組織

 

④結果予測が困難

医療には結果によって評価される厳しさが常に存在する

 

⑤対人関係によるストレス

命に関わる医療現場では、業務の緊張とプレッシャーもさることながら、スタッフ間や患者・家族との対人関係によるストレスが非常に大きいのが特徴です。これは感情労働と呼ばれる要素であり、現場のスタッフにとって大きな負担となっています。

 

⑥仕事量のコントロールが不可能

乏しい人的資源での対応は過重労働になりがち

 

24時間対応の業務

代替可能の人的資源が少ない

 

⑧組織統治の欠如

ガバナンスが不十分になりがち 職種などがばらばらでもある。

 

⑨医師を頂点としたヒエラルキー構造

パワハラ常習気質の医師の入職を許さざるを得ない実態がある

 

➉ 人材不足と多様性

 

⑪ハラスメント教育の欠如

受け入れ病院が一から教育せざるを得ないことが多い。

 

 

怒りが医療現場にもたらす影響
①人間関係を破壊し離職が増加

離職しない職員も働くモチベーションが低下してしまう。

 

②インシデントを誘発

被害者の注意力や集中力が低下するため。パワハラ被害者は十分な能力が発揮できなくなる。

 

③職場の心理的安全性が低下

コミュニュケーションが低下する。

 

④職場の雰囲気が悪化

組織内の信頼や連帯感が低下する

 

⑤レピュテーションリスクの増大

SNSなどで悪評がたつ。ヒトがさらに集まりにくくなる

 

⑥訴訟リスク

 

コメント:書かれていること、うなづけることばかりです。