2014年3月5日

機能性低血糖と精神疾患の関連がホッファー博士、大沢博教授の著述にとりあげられています。

機能性低血糖症とはどのようなものでしょうか。

機能性低血糖症の定義について、溝口先生のホームページより

もう一度、低血糖症について 溝口 徹

低血糖症の診断基準(Drニューボールドの診断基準を参考にしたもの)

①5時間の検査中、負荷前の血糖値より50%以上上昇しない。

②5時間の検査中、負荷前の血糖値より20%以上下降した。

③5時間の検査中、どの時点でも1時間に50mg/dl以上下降した。

④5時間の検査中、65mg/dl以下を記録した。

⑤5時間の検査中、めまい・頭痛・混乱・発汗・憂鬱などの症状が現れた。

⑥5時間の検査中、インスリン分泌の変動が血糖曲線と一致しない。

⑦血糖曲線がなだらかであっても、体温の上下が著しい場合。

⑧血糖曲線における山が2つ以上ある場合。

⑨血中カテコラミン代謝産物の濃度の上昇がある場合。

上記項目のうち、どれか1つでも条件を満たした場合には、低血糖症(血糖調節異常)と診断することができる。

つまり正常の血糖曲線とは以下のようになるということです。

絶飲食時の血糖値よりも50%以上血糖値は上昇するが、その後の血糖の低下は緩やかであり、1時間に50mg以上の速度で低下することはない。

そして、どんなに血糖値が下がっても、空腹時の血糖値の80%を下回らない。 この検査の時間中には、激しい症状はなく、体温も安定している。