COVID-19ワクチン接種後の頭痛

日本医師会雑誌 2022年12月号より引用

COVID-19ワクチンの副反応としても頭痛は生じ、特にアストラゼネカ社製ワクチン接種後5-20日後に生じる激しい頭痛ではVTTTやpro-VTTT症候群を疑い、迅速な診断、治療を行う必要がある。

 

VITT(vaccine-induced immmune thrombotic thrombocytopenia)

ワクチン誘発性免疫性血栓性血小板減少症に伴い、脳動脈洞血栓症が生じ、頭痛を来す。特徴として、鎮痛薬抵抗性で片頭痛や雷鳴頭痛のような症状を呈し、仰向けやバルサルバ法を行うと悪化する。また脳静脈洞血栓症を伴わないものの、激しい頭痛と呈し、D-ダイマー高値、抗血小板第4因子ーヘパリン複合体IgG抗体陽性を認めるワクチン誘発性血小板減少症が、VITTの前段階として生じうるという報告がなされた。

 

コメント:日本ではあまりアストラゼネカ製は使われていない。ファイザーやモデルナ社製のワクチンでの報告はないのだろうか。