バーンスタイン医師、ADA(アメリカ糖尿病学会)の年次ミーティングの批評を行う。
リチャード・バーンスタイン医師がアメリカ糖尿病学会2020の議論(インターネット上)について報告している。バーンスタインは16歳で1型糖尿病を発症し、今年86歳となったレジェンドである。著書「糖尿病の解決」はあまりにも有名。
①2型糖尿病の低糖質食については、もはや自明のこととして、実質的な議論にはならなかった。
②1型糖尿病の小児に対する治療では議論があった。高糖質食を行っているドクターがその治療について正当化する意見を述べた。
・穀類などの長い歴史があるエッセンシャルな食物を与えるべきである。
・飽和脂肪酸の摂取量が増える。
・高糖質でもそれに見合ったインスリンを投与すればよいではないか。
・子供の成長障害をおこす。
・認知能力を低下させる。
・脂質異常症をおこす。
・低血糖症をおこす。
・グルカゴン注射の効果をおとす。
バーンスタインはこの意見をひとつずつ反証している。また1型糖尿病の子供に対する高糖質食指導に強く反対している。
「この意見の反証が、糖質制限の優位性を立証することになっている。」
糖質制限推進派からすれば、今更の議論ですが仕方ないのでしょう。