統合失調症ケースレポート22
ORTHOMOLECULAR TREATMENT OF CHRONIC DISEASEより
G.J. 1951年生まれ
私が1971年にG.J.にあった時、すでに2年間ほど病気だった。彼はとても神経質で、集中できず、学校を中退しなければならなかった。Winnipeg General Hospitalへ3ヶ月ほど入院し、20回ほど電気痙攣療法を受けた。その後も非現実感、無感覚、凍りついたようであった。1970年にも10日間ほど入院し、引き続いてブランドンのManitoba Hospitalへ3ヶ月ほど入院した。1970年4月に退院したが、12月にも4日間ほど入院した。初診時、幻視(鏡の中で変化する自身の顔)、幻聴、非現実感、自分の考えが声になって聞こえてくる、などがあった。彼はパラノイドで、すべての人が彼のことを見ていると感じており、集中することができなかった。感情は平板で、自分は半分死んでいると感じていた。1972年4月にナーシングホームへ入居してもらった。(症例21の項で述べたホーム)その後ビタミン療法を開始した。1975年4月14日Winnipegへ再び入院し、6回ほど電気痙攣療法を受けた。1975年9月には私の管理下へもどりサスカトゥーンの病院へ3週間ほど入院し、黄疸の治療をうけた。その年の10月までには改善がみられた。Kelownaへ数週間ほど入院したが、ビタミン療法をやめるように指導されたので、そこへ通院するのを中止した。
1977年3月 彼の叔母が手紙をくれた。
私があなたと知り合ってから2年になります。G.J.はとても調子よくしています。あなたがサスカトゥーンの病院で黄疸の治療時に彼を最後に診察されてから、後退はありません。1987年4月私は彼の主治医に以下のように書いた。
私が1983年11月に診察したときには、彼はとても調子がよかった。昨冬までは調子が良かったが、クリスマス頃から不調になった。Modecateを増量しなければならなかった。現在は7日に1回25mgを内服している。少しは改善したが、以前ほどではない。時々、大変パラノイド的であり、不快な考えにとらわれている。リチウム(750mg/日)の内服も行っているが、以前より少ない。私はアナフラニール(100mg眠前)の処方も開始した。
1991年4月には以下のような手紙を書いた。
G.J.は昨年の夏は不調であったといっている。なぜなら彼はよりパラノイド的であったからだ。薬物調節が必要であった。しかしながら、秋までには改善した。この冬は以前の冬よりもよかった。ブリティッシュコロンビアに帰ってきたこともあり気分がよかった。彼は自分の妄想的アイデアについて話した。これは自分でコントロールするのが困難であった。この4日間ほど、味覚の改善がみられる。これは最初に病気になった1978年に始まっていた。去年は明かりがまぶしかったが、今年はそうでもないと言った。私は彼が少しづつではあるが改善しつづけていると思っている。niacin(1500mg/3x per day), vitamin C (2000mg/ 3x per day), pyridoxine(800mg/day), manganese(50mg/day), selenium(200 micrograms/day), Lithium(750mg/day), zinc gluconate(50 mg/day)
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