薬剤性の不穏・不眠
外来診療目利き術より引用
78歳女性。認知症で受診中。2週間前にアリセプト5㎎の投与を開始した。1週間前に不穏・不眠がみられ精神科を受診し投薬を受けた。ここ2-3日はぼーっとし、デイサービスにも行かないと家族が心配して連れてきた。
経過 アリセプト投与後にみられた不穏・不眠に対して、精神科でリスペリドン、ゾルピデムが投与されていたました。ゾルピデムは重複投与でした。急性の発症に加えて昼夜逆転の病歴があり、薬剤によるせん妄が考えられました。新たに投与した薬剤をすべて中止し、症状は軽快しました。
先日も、アリセプトで食事が摂れなくなった方がおられました。アリセプトを中止してもらったら、すぐに食べれるようになられました。気づかれてないことが今だにあります。