COVID-19mRNA ワクチン接種後に発症した抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎の1例

広島医学 2025年10月号より

三原城町病院内科・消化器内科 松本栄治先生

新型コロナワクチン接種は重大な有害事象を起こすことがあり、抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎は高率に予後不良の間質性肺炎を伴う。症例は50歳代。男性。7回目の同ワクチンの接種5か月後に筋力低下、呼吸苦が出現した。特徴的な皮疹、間質性肺炎像、抗MDA抗体陽性から皮膚筋炎と診断された。ステロイドパルスやシクロフォスファミド大量静注等で改善せず、JAC阻害薬で官界状態が得られた。ワクチン接種後の抗MDA抗体陽性皮膚筋炎を報告する。