歯肉の増殖は、古いコラーゲンが分解ができないことによる・・コラーゲン代謝異常は全身でおきているのではないか・・・江角先生のFBより

江角 恵理子
6日
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コラーゲン代謝異常と薬剤
先日、小林製薬がナイアシアミドでコラーゲン代謝異常を改善してシワ改善出来るかも、という学会発表をしたことを見て考えたこと。すぐ忘れるので書いておく。
コラーゲン代謝異常は薬剤で起きうる。我々歯科の人間はしばしば目にしています。
歯肉増殖です。
写真のように、歯茎がモリモリに増殖します。血圧の薬のカルシウム拮抗剤や抗てんかん薬の副作用として有名なのですが歯肉炎症をコントロールすると改善します。
身体の炎症部位ではコラーゲン合成とコラーゲン分解がすごい勢いで起きています。身体の作り替えが進むのです
古いコラーゲンが上手く分解できず、ガラクタになった古いコラーゲンが蓄積したのが歯肉増殖です。
ナイアシアミドで歯肉増殖の改善しないだろうか。抗てんかん薬の歯肉増殖は、歯周治療だけだと一年半ぐらいかかるから。
あと降圧剤を飲んでいる男性の方はしばしば炎症部位でない歯肉や口蓋粘膜もボコボコ、ザラザラしていることがある。
おそらく、コラーゲン代謝異常は口腔内に限ったことではなく、全身でおきているのではないか
コラーゲンは我々のかたちをつくりしもの。代謝異常の影響は多岐に渡るはず。
写真はネット上からお借りしたもの。

 

コメント:内科ではよくカルシウム拮抗薬を使用しますが、まじめに歯肉の状態をチェックしないといけないです。