上記より引用

がんの進行速度に関連するバイアスです。一般的に、緩徐進行がんのほうが予後良好ですが、たとえ早期発見により予後延長効果がなかったとしても、有症状で受診した際に発見されたがん患者に比べ、検診で見つかったがん患者はその後の生存率が高く見積もられます。それゆえ、予後に影響しないがんがみつかっているだけであるにもかかわらず、検診が有用と誤判断されます。有名なのは韓国における甲状腺がんスクリーニングです。エコーでの甲状腺がんスクリーニングは甲状腺がん診断率を劇的に上げましたが、甲状腺がんの死亡率は低下しませんでした。

Korea’s Thyroid-Cancer Epidemic Screening and Overdiagnosis

Abstract
In 2011, the rate of thyroid-cancer diagnoses in the Republic of Korea was 15 times that observed in 1993, yet thyroid-cancer mortality remains stable — a combination that suggests that the problem is overdiagnosis attributable to widespread thyroid-cancer screening.