レカネマブを推奨する意見
大学病院精神科のドクターの講演を聞きました。
①効果について。認知機能は6か月の効果だけだが、ADLの保持は8?か月、もしかしてそれ以上ある可能性がある。
ドネペジルなども、認知機能の低下はたいして防げなくても、ADL保持効果は十分にあるので、役に立っている。
②治療を行う上では、家族が消極的なこともあるが、本人の意思を尊重した方がよい。
③MRIでかなり異常所見はみつかるが、無症状も多く、重篤なものは少なく、しばらくして改善することが多いようだ。
④点滴の時のいわゆる”インヒュージョンリアクション”があり、注意が必要。発熱や血圧低下など。新頃ワクチンの時と同様にカロナール、ポララミンなどの内服を先に行う。
⑤費用は、高額療養費制度が使えるので、25万円程度といっている。
⑥タウをターゲットにした薬剤も将来できるのではないか。
反対する意見は以下
①治療効果はわずかで、本人にも家族にも実感されない可能性が高い。効果の宣伝はマーケティングである。
②治療を受けている人の3分の1近くに画像検査で脳の腫れや出血が見つかる。
③治療のコストが高い。