レム睡眠行動障害とメラトニン

 

高齢の患者さんには、さほど珍しくない病態だと思います。リバスタッチパッチが有効だった方がおられます。海外ではメラトニンが使用されているとのこと。

レム睡眠時はすわなち、夢をみている時間帯であり、通常は体動できないようにできている。この病態の方は、要するに夢の中どおりに体が動いてしまう。悪い夢の時は大変だろう。

メラトニンは、トリプトファンからセロトニンを経て合成される。この経路でナイアシン、ビタミンB6、ビタミンC、葉酸、鉄、亜鉛、マグネシウムなどを必要とする。

 

 上記より

夢の内容と同じ行動をとってしまう病気で、寝ぼけ・寝言や荒々しい体動が特徴的である。パーキンソン病患者の15-30%に合併し、運動症状発現前から出現することが多い。外来で未診断のパーキンソン病疑い患者・家族に、このような症状がなかったか質問すると、以前から存在したとの返答が多い。

主として年長の男性を悩ませ、たいていの場合は「神経変性疾患」をもっているか、将来そうなることが多い。「パーキンソン病」や「レビー小体型認知症」、もしくは「多系統萎縮症」といった、アルファーシヌクレイノパチーに、約12年の経過で約40%の患者が、約30年の経過では約80%の患者が進展していった