1945年8月10日 日本政府の抗議声明
以下引用
広島市はなんら特殊な軍事防衛施設を持たない普通の一地方都市で、同市全体として一つの軍事目標たる性質をもっていない。被害地域内にあるものは、戦闘員・非戦闘員の区別なく、また老若男女を問わず、すべて爆風と輻射熱で無差別に殺戮された。
米国は国際法および人道の根本原則を無視して、すでに帝国の諸都市に対して無差別爆撃を実施してきた。今やあらたに、従来のいかなる兵器も比較にならない無差別の残虐な破壊力を持つ本件爆弾を使用したのは、人類文化に対する新たな罪悪である。
帝国政府はここに自らの名において、かつまた全人類および文明の名において米国政府を糾弾する。
パール判事の言葉
「広島、長崎に投下された原爆の口実は何であったか。日本は投下される何の理由があったか。当時すでに日本はソ連を通じて降伏の意思表示していたではないか。それにもかかわらず、この残虐な爆弾を《実験》として広島に投下した。同じ白人同士のドイツにではなくて日本にである。そこに人種的偏見はなかったか。しかもこの惨劇については、いまだ彼らの口から懺悔の言葉を聞いていない。彼らの手はまだ清められていない。こんな状態でどうして彼らと平和を語ることができるか。」