膠原病診療における身体診察
日本内科学会雑誌 2020年3月号より
①リウマチ性多発筋痛症を見たとき・・・側頭動脈炎の合併を疑う。圧痛、腫脹、熱感のチェック。浅側頭動脈の視診(怒張の有無のチェック)を。・・・視診が有効なのは知りませんでした。
②指の腫れ・・・全身性強皮症を疑う・・・皮膚の質感自体に特徴があると思う。
③爪上皮出血班・・・やはり強皮症のサイン・・・一発診断できる。1回この所見で診断をつけたことがあれば、一生忘れない。
④指尖陥凹性瘢痕・・・MCTDの時?・・・・時々こういう指の人がおられますね。
⑤リウマトイド疹・・・成人スティル病・・・・日本人では湿疹みたいな紅斑!(白人ではサーモンピンク疹)
⑥ゴットロン領域の皮膚潰瘍・・・・間質性肺炎を伴う皮膚筋炎・・・予後不良の予測となる。
⑦強皮症の症状が前腕へ広がる・・・急速進行性全身性強皮症・・・見たことない
⑧分枝状皮斑、結節や出血を伴う・・・結節性多発動脈炎/中型血管炎・・・・大事だと思うが、見逃してきたと思う。