スポーツ貧血について
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宮田靖志 中川紘明
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上記より・・・(ケアネットよりDVDも出ています。)
16歳男性。陸上部。部活中に息苦しくなるので来院。
発症機序
①鉄需要増加・・・ 筋肉量や運動量の増加による
②鉄摂取不足
③鉄喪失増加・・・運動中の腸管虚血による消化管出血、多量の汗からの喪失、運動中の膀胱への衝撃による血尿。
④溶血による・・・運動中の足底部への衝撃による赤血球破砕。強い筋肉の収縮による血管内溶結
・持久力を必要とするスポーツ選手(特に長距離ランナー)では、鉄の必要量が70%増加する。
甲子園を目指す高校球児が、鉄欠乏症により「ミーティング中にふらつく」と訴えて来院したことがある。(貧血はなし)
ランニングタイムが上がらないサッカー部男子中学生が、貧血だったことがある。
有名なのは、自分のチームのランナーを病院に連れて行って、鉄の継続注射させて問題となった事件。鉄の補給でタイムがよくなるのは事実だろう。
問題は、注射で投与したこと。(活性酸素の発生)
スポーツ選手は亜鉛も欠乏しやすいと思う。