診療の達人その2

 

①2分頃 立ちくらみの高齢女性・・・眉間反射(Glabeller Feflex)を確認。パーキンソン(パーキンソン病、パーキンソン症候群、類縁疾患)の存在を指摘。

②4分15秒頃 83歳男性 胸痛で入院。 心電図所見からCOPDを指摘。(COPD患者では、心臓と心電図の電極との間に過膨張した肺があるため、一般的に電位が低くなる。)

胸部レントゲンで、横隔膜低位と平低化を指摘。(日本人の写真と少し違う気がするが。)

③9分頃 口をあけて「ハッ」と息をはきださせる。それを手のひらで感知する。(肺機能検査よりはるかに簡単!)

④11分頃・・・「テクノロジーは利用可能だ。だが、あなたの脳だって利用可能だ。」

⑤13分40秒頃・・・23歳周産期心筋症の女性。2児の母。 一回目の妊娠時にすでに心不全症状があったことを指摘。一回目の妊娠時に周産期心筋症であることが、よく認識されていれば妊娠を避けることができた。

患者は心臓移植の待機に入った。

周産期心筋症は、日本では2万人に1人程度。黒人では1421人に一人程度で少なくない。

 

⑥17分20秒頃。頚静脈拍動のチェック。「けして頚静脈の診察をせずにベッドサイドを去ってはいけない。」「どんな検査(心エコーなど)よりも正確なのだから。」

 

⑦19分20秒頃。21分30秒。心移植の候補者になれるかどうかの議論。

⑧20分30秒頃。Low output syndromeの診察。肝腫大を見ている。

⑨35分40秒 ベータブロッカーの副作用について。全身倦怠感。不眠。脳へ影響する。薬の副作用が蔓延している。よく考えなければならない。

⑩44分30秒すぎ。マルファン症候群の心電図異常を指摘。47分頚動脈ブルイを両側で聴取。(解離のためだろう。)マルファン症候群は常染色体優勢遺伝であり、家族歴も大切である。

⑪51分 けして患者を批判してはいけない