「縁」に良いも悪いもありません
師に愚問を問いかけました。「悪い縁は断ち切るのがよいのでしょうか?」
「縁に良いも悪いもないんですよ。例えば親子の縁など切れないものもあります。難しい関係の場合や、問題がある人とは、距離をおくのがよいのでしょう。」
以下「仏教超入門」より引用
すべてのものが関係しあって互いの存在を支えている。この世のどこを見ても、いっさいを縁起の理が貫いている。これがブッダの悟りである。
あなたは「争い事に満ちた非情なこの世の中」と思っているかもしれないが、この世の中のいっさいがあなたという存在を支えている。同時にまた、あなた自身が他の人や物の存在を支えているのである。
こういう関係性を、仏教ではよい意味でも悪い意味でも「縁」と呼んでいる。