感染症勉強会・・・風疹、百日咳、麻疹について

国立感染症研究所 梶原 俊毅先生のご講演でした。

①風疹について

麻疹に似た皮膚疹(3日ばしか)、リンパ節腫脹、発熱。

2013年から先天性風疹症候群は発生していなかった。今年は3人の先天性風疹症候群児が生まれた。昨年の風疹の流行による。妊娠中の風疹感染が原因で、予防接種の重要性がこれから強調されるだろう。

先天性風疹症候群は、白内障、心奇形、難聴を3徴とする。

法律の変更・・・ウイルス検査を全例に行い、ただちに届出をする。

予防接種・・・40歳台男性のウイルス抗体価が低い。生ワクチンなので、妊婦には接種できない。

 

②百日咳について

今年は1万人を越えた。これは、発症が増えたというより、診断されるケースが増えたのだろう。LAMP法(PCR)で診断しやすくなったことと、百日咳がコモンディジーズであることが周知されたことによる。

以前集団発生がおきたことがある、香川、高知の報告が現在も多い。

年齢分布は15歳までが多いが、年配者もある。

 

③麻疹

2019年世界的に流行。MRワクチンをうっておけばよい。72時間内にうてば、発症予防にも使える。

母子手帳で、2回の接種歴があればオーケー。1回のみなら、追加接種を。

 

④世界的に日本はワクチン後進国と思われている。様々な経緯もあり、議論が続いている。