小児精神科:現代精神医学は治療か虐待か? by Abram A.Hoffer, MD, PhD

ORTHOMOLECULAR MEDICINE OF CHORONIC DISEASEより・・・Abram Hoffer

6歳のジェイは、裁判所の命令を受けた児童福祉局により現代精神医学のシステムに入れられた。そして3年後、臨床心理士Marty McKay博士に助け出された。その時までに60人以上の医師の診察を受け、何十もの診断名を与えられた。(精神発達遅滞、ADHD,トゥーレット症候群、反抗挑戦性障害、強迫性障害、行為障害、そして最近流行の小児発症双極性障害などである。)ジェイは数種類の(エビデンスがない)毒性を持つ薬剤での治療を受けた。 最後にはリタリン、バルプロ酸、セロクエルが用いられた。McKay博士の絶え間ない努力により、ジェイは主治医の精神科医からトロント大学病院へ転院した。薬物を全部中止するために10ヶ月を要した。彼の成長はその時まで止まっていた。 薬を中止してから、彼は改善しはじめた。長期にわたる薬物療法の毒性はよく知られていない。

 

レベッカ・ライリーはジェイほど幸運ではなかった。レベッカはジェイと同じ薬を2種類内服していたが、薬物中毒で死亡した。この悲劇はCBS 「60 Minutes report」でとりあげられた。放映は2007年9月30日、タイトルは”なにがレベッカ・ライリーを殺したのか”。レベッカは、マサチューセッツ、Hullに住む、問題ある家庭の末子だった。彼女の2つ年上の兄弟は、以前より大量の抗精神病薬の投与を受けていた。2.5倍量もの。レベッカは、ADHDおよび双極性障害と診断された。セロクエル(成人統合失調症患者に好んで用いられる)、バルプロ酸(成人の抗てんかん薬)、そしてクロニジン(カタプレス:降圧薬)が処方された。2006年12月13日レベッカが薬物過量により死んでいるのが見つかった。母親のベッドの横の床の上で。両親は殺人容疑で裁判を受けるために刑務所へ入れられた。12月12日レベッカは風邪をひいた様子だった。母親はレベッカが眠れそうになかったので、アセトアミノフェンと、クロニジンを少し多めに与えた。そして、レベッカを横にした後、眠った。母親が眼を醒ましたとき、レベッカは死んでいた。

 

レベッカの死が問題となり、マサチューセッツ当局は規制措置を開始した。ボストンジャーナル誌によると、「レベッカのような薬物過量による死は珍しいケースではあるが、若い子どもへの向精神薬の投与は珍しくない。クロニジン(過活動に用いられることがある)が、致死量レベルでレベッカの血液から検出された。MassHealthによると昨年7歳以下の子どもでクロニジンの投与を受けたのは955人であった。医師らは抗精神病薬も536人(7歳以下)に処方していた。これらの薬は肥満や糖尿病の原因となりうる。35人の就学前の子どもが、初診から3ヶ月以内に3剤の精神に対する薬、あるいは1剤の抗精神病薬の内服を開始されていた。」(2011年1月タフツメディカルセンターはレベッカに処方した医師に250万ドルの保障金を払った。)

コメント:日本の医師は小児にここまでの処方はしていないと思います。成人には多量の内服処方がされています。(精神科領域に限らず)
薬物療法しか方法が無い場合、どんどん薬が増えていって当然でしょう。