再掲 ビタミンDについて

2016年5月18日 ビタミンDについて

石原藤樹のブログ(元六号通り診療所所長のブログ)より

このブログによると、欧米では、活性型ビタミンD自体あまり用いられていないようです。

   ビタミンDの必要量についての補足 

以下上記より引用

日本と欧米では、
ビタミンDの薬としての使用には、
大きな違いがあります。

食事から摂るタイプのビタミンDを、
25水酸化ビタミンDと呼んでいますが、
欧米ではこのタイプのビタミンDが、
サプリメントとして広く普及していて、
薬としての活性型ビタミンDは、
特殊な用途のみに使用されているのに対して、
日本においては、
骨粗鬆症の予防などの目的で、
25水酸化ビタミンDではなく、
活性型ビタミンDを、
薬として処方することが一般化しています。

欧米では、
ビタミンDはサプリメントとして摂るもので、
ビタミンDが不足しているからといって、
すぐに活性型ビタミンDを使用する、
というような発想はないのです。

最近日本ではエルデカルシトール(商品名エディロール)
という活性型ビタミンDの作用を強化した、
という触れ込みの薬が、
骨粗鬆症の予防及び治療薬として、
盛んに宣伝されていますが、
この薬は海外では殆ど使用されていません。

製薬会社の説明によれば、
その効果は骨粗鬆症の世界的な基礎薬である、
ビスフォスフォネートと有意差のないレベルだ、
ということですから、
仮にそれが事実であれば、
色々と制約や有害事象のあるビスフォスフォネートより、
エルデカルシトールの方が、
格段に優れていることになり、
世界中からも評価され、
次々と引き合いが来なければ、
おかしいのではないか、
と思えます。

しかし、
実際には現時点でそうした話はないようです。
欧米の一般的な考え方からすれば、
多少改良したからと言っても、
ビタミンDは所詮ビタミンDであり、
サプリメントで摂れば、
それで充分なものだからです。