糖質摂取比率50%以下へ!?・・・日本糖尿病学会の新ガイドライン

糖尿病の勉強会へ参加しました。たくさん勉強になりました。

質疑応答の中で新しいガイドラインへの言及がありました。糖質摂取比率55-60%を堅持してきた学会ですが、このたびの改訂で比率を下げるらしいです。

 

 

 生活習慣病の欧米化と日本人糖尿病の特徴
①日本人は欧米人ほどの肥満はない。そこまでの肥満でない状態で糖尿病になる。米国人の糖尿病は、インスリン分泌が保たれていることが多い。(インスリン抵抗性が強い)

②アジア、特にインド、パキスタン、バングラデシュ、サウジアラビアなどで糖尿病が爆発的に増加している。

③ハワイ、ロスには広島からの移民が多い。 明治から昭和初期の移民は広島県出身者が最多。
ハワイ、ロスの日系人の食事の特徴は、高脂肪食(飽和脂肪酸、コレステロールが多い)、単純糖質(果糖、ジュースの糖が多い)。カロリー摂取量は変わらない。 日系米国人は、虚血性心疾患が多く、肥満は2倍ある。頚動脈の肥厚も広島人より強い。 食の欧米化(高脂肪食)が糖尿病の原因と考えている。

④ACCORD試験について SU剤やインスリンを用いて強化療法をすることの危険

⑤UKPDS 試験について  初期の解析では、治療(SU剤など)による死亡率の減少効果を認めなかった。20年後、初期に積極的治療を受けた群は予後がよかった。(レガシー効果)

⑥DPP4阻害薬は、グルカゴンの働きを押さえる作用があり、SGLT2阻害薬と相性がよい。

⑦SGLT2阻害薬を第1選択役にするには異論がある。 外国のデータは大変よかったが、日本人の糖尿病と米国人の糖尿病の違いがある。データは、1次予防と2次予防が混在している。SGLT2は心疾患や腎疾患がある人など2次予防に適する。

⑧ 欧米人・・・狩猟民族、日本人・・・農耕民族

⑨単純糖質、特に果糖が多いと太りやすい。

⑩過栄養の適正化が必要 ・摂取量の適正化 ・消費量の促進

⑪ 腸内細菌そうのみだれが糖尿病に関与していると考えられている。(介入を検討)

コメント:広島大学のハワイ・ロスアンゼルスの日系人研究は大変興味深いものだと思います。いつも思う疑問は、日系米国人(ハワイ在住)のほうが、広島人よりも平均寿命が長い点です