大腸内視鏡検査について-必要な場合と必要でない場合-徳田安春先生

https://medicalnote.jp/contents/160408-001-NFより

徳田先生の記事です。ご専門の先生は別の意見もあろうかと思います。
年配の患者様が多いので、期間が開けれると楽でよいですね。

大腸内視鏡検査は、5年や10年に1回の頻度で十分

大腸または直腸内のポリープは、成人にはよくみられるものであり、通常は無害です。しかし、腺腫というポリープは進行するとがん化する可能性があります。大腸内視鏡検査では、柔軟性が高い光源付きのチューブを用いることで、大腸および直腸のポリープを発見し、除去することができます。

もし、この検査で腺腫とがんが発見されず、さらにあなたが病気の危険因子を持っていない場合は、その後10年間、これらの疾患を発症する可能性は低いといえます。

また、大腸内視鏡検査ではまれに腺腫を見逃すこともありますが、結腸がん・直腸がんの増殖スピードは緩やかです。

1、2個の低リスクの小さな腺腫を切除した場合、その後少なくとも5年間はがんが発生することはないと考えられるため、すぐに再検査を受けることのメリットはほとんどありません。

つまり、大腸内視鏡検査は、ほとんどの人にとっては10年に1度受けるだけでよいのです。大きなポリープやがん化を疑われるポリープがある場合に限り、5年ごとの受診が必要になります。