右下腹部痛

かんかんかんto鑑別診断より

1.急性虫垂炎
2.憩室炎
3.骨盤内腹膜炎
4.感染性腸炎
5.下部消化管穿孔(回盲部炎)
6.前皮神経こうやく症候群

・憩室炎では比較的限局した部位に圧痛とtapping painを認める。虫垂炎に比べて重症感が少なく、食欲があるケースが多い。圧痛部は小児手拳大である。

・骨盤内腹膜炎は若い女性にみられ、細菌性膣炎を合併していることが多いため、帯下は黄色で匂いを伴うことがある。月経周期で8-15日に起こり、月経中の性行為はリスクを高める。Fitz-Hugh-Curtis症候群を伴う場合には、右の上腹部に持続的で吸気時に増悪する痛みが生じる。

・カンピロバクター、エルシニア、サルモネラは回盲部に腸炎をおこすために、右の下腹部痛を生じる。カンピロバクター感染症の10%は頭痛、発熱などのインフルエンザ様症状から発症する。水様性の下痢を伴うこともあるが、下痢、血便の前に強い腹痛を訴えて来院することが多い。

・下部消化管穿孔は症状が強く、重症感がある。高齢者の排便後の急速な下腹部痛ではS状結腸穿孔を考慮する。腸間膜にふさがれ、腹膜炎の症状がすぐに出ないこともあるため、経時的にフォローすることが大切である。